濱撫子の館

東方Projectシリーズがきっかけで、ここ1年アーケードスティック探しの旅が続いていましたが、ようやく終着点にたどり着いたのでご紹介。かなりマニアックで金のかかる方法です。

アーケードスティックを購入するにあたり検討したのが以下。
 A.静音(同居人への配慮を含む)
 B.ショートストローク(昔遊んだ感覚が要因)
 C.本体サイズが小さい(狭い机の上に置くため)
 D.Windows対応
これらを重視して選んだのがギルティギア静音スティック-SANWA EDITION-でした。
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A.C.D.は何なくクリアしましたが、B.が???状態。昔ゲーセンで遊んだスティックはもっとショートストロークだったような気が・・・と思いながら使っていました。しかし、東方永夜抄ノーマルや東方風神録EXにて数ドット単位の自機移動が難しかったのを「スティックが悪い」と分析(笑)、セイミツLS-32とホリレバーユニット隼を購入して試してみたものの、どちらもしっくりこない。何よりカチカチうるさい。
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結局、静音スティックをショートストローク化することに。
ギルティギア静音スティックで使われているスティックは三和製(JLF-TRG-8YTH-SK)です。分解して検討した結果、8方向ガイドに接触する樹脂(ジュラコン)カラーの形状を変える(太くする)方法にしました。
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ショートストローク化原理は以下の通り。
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固定ガイドに当たるまでの距離を減らすことによりショートストローク化を実現。ただし、太すぎるとONOFFスイッチが入らない/斜め入力が入らないので0.1mm単位の調整が必要となります。樹脂製のこの部品、自分で製作することは道具も技術もないため専門業者にお願いすることにしました。オーダーメイドでアルミやジュラコンを加工してもらえる「ピッタリ堂」さんです。

ピッタリ堂
http://pittarido.jimdo.com/

趣旨を説明、寸法図を作成し製作を依頼しました。ピッタリ堂さんもこの手の依頼は初めてだったそうで、0.01mm単位の細かい指示にもご対応いただきました。その節はお世話になりました。
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できあがったスペーサーがこちら。どの位太くすれば良いかわからなかったため沢山作ってもらいました。価格はピッタリ堂さんのWebサイトで確認して下さい。ちょっとお高いですよ :mrgreen:
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感触としては元の寸法+1.24mmが一番納得する動作になりました。たかが娯楽用と考えていたけど、元々の製品が意外と高い精度で製作されていたんだなと感心。
ちなみに、三和静音スティックJLF-TRG-8YTH-SKは現在バージョンアップされてJLF-TPRG-8AYT-SK-という型番になっています。新型スティックを購入して比べてみました。見た目では変わらないけど、固定ガイドが変更されているので上記寸法は使えないかも。
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大きな変更は固定ガイド仕様(4方向設定不可、8方向のみ)ですが、見た目は変わらない?
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静音かつショートストローク化の納得のスティックが完成しましたが、実は若干不満もあります。
・斜め方向(主に左上)の誤作動が発生する。100回に1回くらい。原因不明。格闘ゲームには向かないかも?
・製作費が高い。精度を求めると気軽に製作できない。
・ショートストローク化しても東方永夜抄ノーマルや東方風神録EXをクリアできない :lol:

お後がよろしいようで。



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