Frex-GP H Shift+ご紹介
最終更新日:2005年9月11日
筆者は運転免許を取得して10年以上になりますが、MT車を運転する機会は殆どありません。車を所有していないのと、レンタカーはAT車ばかりなので必要性を感じていませんでした。とはいうものの、サーキット場で開催される走行会等のレンタカーはMT車がメインであるためシフト操作修得の必要性を感じていました。
そこで、家で手軽に本格的なシフト操作を体験できる物はないか探していたところFREX JAPAN TRADINGさんより新型Hシフト「New H SHIFT+」が発売になったのでさっそく購入してみました。
重量感タップリ、存在感バッチリ。シフト操作時のギミックが見る者を飽きさせない |
完成品として送られてくるので付属品は説明書とクラッチ用のボリュームだけです。本体の重量は結構重い(約3kg程度)ので、取り付ける机の強度が弱いと支えきれなくなるかもしれません。
ケーブルは2本あり、USBケーブルは約1.8mあるので取り付けには余裕があると思います。もう1本のクラッチ用ケーブルはFREX Clutch+用です。持っていなくてもH Shift+自体は使えるのでご安心を。
本体から出ている2本の線はUSBケーブルとクラッチ用ケーブル。説明書の裏は英語(内容は同じ) | 実際に取り付けたところ。シフト操作でノブ部分を広範囲に動かすのでもっと離して取り付けたほうが良い |
本製品はUSBデバイスとして認識します。以前レポートしたShift+はステアリングコントローラを分解して組み込む方式だったため敷居が高かったのですが、本製品はUSBポートに接続するだけで認識するのでとても簡単です。ドライバソフトもWindows DirectX準拠ドライバを使用しますのでインストールの手間はかかりません。
ゲームコントローラ名はHID Game ControllerまたはRockfire USB SpaceHunterと認識される。どちらの場合も1軸/8ボタン/1POVのコントローラとして使用可能。また、クラッチ用のボリュームはプロパティでリキャブレーションが可能 |
なお、上の写真を見てもらうと分かる通り、ニュートラルに該当するボタンがありません。ゲーム側で「ギアが入っていない時はニュートラルとする」という設定ができない場合、シフト操作にやや違和感を感じてしまうかもしれません。例えば、1速から2速へシフトアップする時の物理的なシフトの動きは「1速→ニュートラル→2速」ですが、ソフト側では「1速→1速(ニュートラルとして認識していない)→2速」となってしまうということです。自分が遊びたいゲームでHシフトが対応しているかどうか確認が必要です。
★★★ニュートラル問題解決済ゲームの設定方法★★★
〔F1 Challenge'99-'02〕※MOD含むsaveフォルダ内のPLRファイルをメモ帳で開き、「Gear Select Button Hold=」行の「0」を「1」に変更し、ゲーム内のコントローラ設定で各ギアを設定
〔GTR〕※F1 2002のMOD「GTR2002」ではありませんF1 Challenge'99-'02と同じ
〔Grand Prix Legends〕(1)フリーソフトGPLshift+とFREXのTipsサイトを参照に導入
(2)GPLshift+のzipファイルを解凍しGPLのフォルダにコピー後GPLpatch.EXEを実行
「WE HAVE MADE A SUCCESSFULL PATCHING of GPL.EXE」が出れば成功
(もう一回GPLpatch.EXEを実行するとアンインストールされます)
(3)FREXのTipsサイトにあるGPLでの動作方法説明ファイルのzipファイルを解凍しShftErr.wavをGPLのフォルダにコピー
(4)GPLフォルダ内のGPLshift.iniをメモ帳で開きShifter_Model =を「2.USB」に、Clutch_Shift_Sound =を「1」にする
(5)Shifting_Behaviour =とClutch_Threshold =はお好みで
Options→controlsにてshift typeを"Shifter"にセットし、下のShifterボタンを押した後各ギアを設定する
NASCER Racing2003についてはHシフト自体は対応していますがニュートラル問題が解決していないので保留とします。
本製品はその性質上、可動部分が多く、可動範囲も大きいです。可動音も「ガチャン、ガチャン」と結構派手な音を出します。シフト操作が楽しくなるギミック満載ですが、隣で寝ている家族にちょっと気を使わなければならないかもしれません(^_^;;)
1速から8速までの動き。右の7速・8速は本体幅からはみ出た動きをするので操作にやや力が必要となる | 横から見たところ(写真は3速と4速)あまり動いていないように見えるがシフト操作には適度な間隔といえる |
Tipsを一つご紹介。通常の取り付けではシフトノブがステアリングと同じ高さになってしまい違和感を感じるので(新型シビックType-Rと同じと思えば問題ないですが)低い位置に取り付ける方法を考えてみました。コの字型クランプ×2個、L字ステー×2個で本体を支えています(材料は東急ハンズで2000円程度で調達)L字ステーを太いものに変えればもう少し下げられるかもしれません。
クランプ~机間に本体に付いていた滑り止めシートを挟み固定している |
最後に、実際の使用動画を載せておきます。使用ソフトはWindows版F1 Challenge'99-'02のMOD「Sports Car Challenge」、鈴鹿サーキットと旧ニュルブルクリンク(Nordschleife)を走行しています。
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※画像クリックで再生します(再生できない場合はJavascriptをONにして下さい)
2005.08.01追記:Live for Speed S2の動画を追加しました
New H Shift+ Movie_No.3 (Live for Speed S2) |
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FLV形式・400×300・7分00秒 [37.7MB] |
※画像クリックで再生します(再生できない場合はJavascriptをONにして下さい)
シフト操作に多少のぎこちなさがありますが 逆に言えば、マニュアル操作素人の筆者でも少しの練習でここまで操作が可能で、しかも楽しめているということがおわかりいただけるかと思います。シフト操作に慣れている方だともっと楽しめるのではないでしょうか。
Hシフトの設定が可能なゲームでないと使えないのと値段が高いのがネックですが、値段以上の価値があると断言します!「速く走りたい」というよりも「楽しく車を運転したい」という方はぜひ導入を検討することをオススメします!
■はじめに■
この記事は2005年に更新を終了しましたが、今でも検索エンジンからの閲覧があるため、記録の意味で残しておきます。2005年当時の情報のため、現在販売されている商品と仕様が違う可能性があります。