アーケードスティックが壊れた→AT90USB162も壊した
ショートストローク化したアーケードスティックが突然使えなくなりました。なんとか直そうと試行錯誤してみたものの、結果的に制御基盤ごと使えなくなってしまった話。
失敗事例なので以下ヒマな方のみご覧下さい。
うどんげのイラストを描くために数週間ゲームをお預けしていたのですが、その間にアーケードスティックがWindows7で認識しなくなりました。
(USBハブ経由およびマザーボード直挿しどちらも認識しない)
予備としてヤフオクで入手した同型名のアーケードスティックがあるため直近で困ることはないものの、使えなくなった原因を調査することにしました。
まずはWindows7のゲームコントローラ画面を確認。何も表示されません。
予備のアーケードスティックだとちゃんと表示されます。
次にデバイスマネージャを確認。予備のアーケードスティックだとこのように表示されます。ジョイスティックとして認識されています。
で、使えない方のアーケードスティックの場合。見慣れない装置名が表示されました。これは明らかにおかしい。
『AT90USB162 DFU』とは何ぞや?と調べるとAtmel社製マイコンでした。使えない方のアーケードスティックを分解して制御基盤を見るとICチップが搭載されていました。
アーケードスティックの装置名が表示されずマイコン名が表示されるということから推測すると、おそらくマイコンを制御してアーケードスティックとして利用するためのソフトウェア(ブートローダー?)が何らかの原因で壊れた、または消えたのかもしれません。
当然修正する必要がありますがマイコンチップに対するソフトウェア(ファームウェア?)の書き込み経験は全くありません。Googleで「AT90USB162 DFU」を調べまくり、マイコン系知識の乏しい筆者が何となく理解できたことは
・マイコンを制御するためにプログラム(HEXファイル)が必要
・AT90USB162へのプログラム書き込みに特別なハードは必要なく「Atmel FLIP」というソフトでできる
ここで大きな障壁が。
マイコン用HEXプログラムなんて書けません\(^o^)/
引き続きGoolgeで検索を続けると、英語のエミュレータサイトを発見。AT90USB162を利用してジョイスティックを制御する基盤を制作している模様。しかもHEXファイルも公開していました。
Mega-Emu
数あるHEXファイルの中で汎用性があると勝手に予想した「MAME Arcade Buttons and Joysticks」をダウンロード。
Atmel FLIPを使ってHEXファイルを書き込み。
その結果・・・・
Windows7で認識されなくなってしまいました
書き込んだHEXファイルがAT90USB162上で実行され、何らかの装置として稼働(ただしWindows7で使えない装置となってしまいデバイスマネージャに表示されない)しているのである意味正しい動きなのですが結果として大失敗です。テキトーに探してきたHEXファイルを使用したので当たり前ですね。
さらに、デバイスマネージャにAT90USB162として表示されなくなりAtmel FLIPで認識しなくなったためHEXファイル再書き込みできず。
この手のトラブル時にはジャンパピンでショートさせる、マイナスドライバーで回路を短絡する等の措置でデータクリアする手段が考えられますが基盤を見る限りピンやリセット用配線は見当たらず。
ここで万事休す\(^o^)/オワタ
生半可な知識は身を滅ぼしますのでご注意を
壊れたアーケードスティックはどうするか。捨てるのも惜しいので別の方法で再利用することを画策中。
いろいろ検討して「Universal Fighting Board」を導入することに。制御基盤を入れ換えて配線すれば使えるはず。続きは後日。
Post at 2017.04.28 19:42 | ブログ
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